パレスチナ議長、イスラム組織ハマスのイスラエル攻撃を非難
(CNN) パレスチナ自治政府のアッバス議長は15日、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスがイスラエルに対して行った攻撃について、初めて明確かつ厳しく非難し、ハマスの行動は「パレスチナ人を代表するものではない」と述べた。
パレスチナ自治政府の通信社WAFAの報道によれば、アッバス氏は南米ベネズエラのマドゥロ大統領との電話会談の際、「ハマスの政策や行動はパレスチナの人々を代表するものではない。パレスチナ解放機構の政策やプログラム、決定こそが合法的かつ唯一のものとしてパレスチナの人々を代表している」と述べた。
WAFAによれば、アッバス氏は民間人の死傷の停止や人質の解放、暴力の拒否を求めた。
アッバス氏は会談で、イスラエルがガザへの侵攻を停止し、ガザ市民に対して医薬品や水、電気、燃料を供給するための人道回廊を開設して、ガザの民間人を直ちに保護することが早急に必要だと強調した。
アッバス氏は、パレスチナの人々をガザから立ち退かせることは「パレスチナ人にとって2度目の破局だ」と述べた。
ハマスが今月に入りイスラエルに対して破壊的な攻撃を実施し、イスラエルとハマスは戦争状態にある。