イスラエル軍、病院爆発現場のビデオ公開 空爆説を否定
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区の病院で起きた爆発について、イスラエル軍は18日、自軍の空爆が原因でないことを示すとする動画を公開した。
爆発では数百人が死亡したとみられ、パレスチナ当局者らはイスラエル軍が病院を空爆したと主張。これに対してイスラエル側は、ガザの武装組織「イスラム聖戦」のロケット弾が原因との見方を示している。
画像によると、病院の駐車場に火災で焼けた数台の車が止まっている。イスラム聖戦が誤射したロケット弾により、病院で火災が発生したことがうかがえるという。
空爆があったことを示すような穴や、建物の目立った損傷はみられない。
イスラエル軍の報道官は18日、CNNとのインタビューで、初期情報ではイスラエルの空爆でないことが明らかに裏付けられたと述べた。周辺の建物が巻き添えになった被害はなく、イスラエル軍が空爆した別の場所と共通する特徴も見当たらないという。
同報道官は情報公開が遅れた理由について、軍が調査して真相を突き止めるまでに時間がかかったためと説明した。
イスラム聖戦はイスラエルの説を否定している。18日に出した声明文書では、病院のような公共施設を軍事目的に使うことはないとして、イスラエルの主張を根拠のないうそだと断じた。
CNNは爆発の原因を独自に確認できていない。
パレスチナ保健省によると、病院には当時、数千人の住民が避難していた。今も多くの人ががれきの下敷きになっているという。