西岸地区難民キャンプで7人死亡 パレスチナ保健省発表
(CNN) パレスチナ保健省は19日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区にあるヌールシャムス難民キャンプでのイスラエル軍の軍事作戦で、パレスチナ人6人が死亡したと発表した。
イスラム組織ハマスが管理している同省はCNNに、7人の死亡を確認し、死者数は増える可能性が高いと明らかにした。
パレスチナの赤新月社は救護を試みているものの、「一部の負傷者にたどり着くのは難しく、負傷者を乗せた救急車はイスラエル軍に足止めされている」という。
CNNはイスラエル軍に対応について問い合わせている。
同軍とイスラエル国境警察の共同声明によると、18日夜にヌールシャムスで軍事作戦が開始された。
「イスラエルの治安部隊は安全保障当局の情報に基づいて、ヌールシャムスで対テロ作戦を展開している。この作戦の一環として、部隊は指名手配中の容疑者の逮捕やテロに使用されるインフラの破壊、武器の没収などの活動を行っている」と声明にはある。
続けて「これまでのところ、指名手配していた容疑者10人が逮捕され、使用可能な状態にあった多数の爆発装置が処理された。武装勢力との銃撃戦が繰り広げられ、爆発装置がイスラエルの治安部隊に投げつけられるなどした。攻撃が命中したことが確認された」などと説明している。
声明によると、イスラエル軍兵士に脅威を与えた武装テロ集団を航空機から攻撃し、多くのテロリストを殺害したという。対テロ作戦は継続中としている。
ハマスとイスラエル軍の戦闘は主にガザ地区で行われているが、西岸地区でも緊張が高まっている。同地区ではイスラエルの部隊と入植者との対立でパレスチナ人が殺害されている。