イスラエル軍、ガザ市に避難促すビラを散布
(CNN) イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区の一部に、南方への避難を促すビラを散布した。
ビラはガザ市サブラ地区に上空から投下された。
アラビア語で、ガザ地区のワディ・ガザ(ガザ渓谷)以北にいれば命の危険にさらされると警告。翻訳によれば「地区南部に避難しない者は、テロ組織の仲間とみなされるかもしれない」と書かれている。
イスラエル軍は声明でビラの投下を確認する一方、「戦闘地域から避難していない人々をテロ組織の構成員とみなす意図はない」「民間人は民間人として扱い、標的にすることはない」と説明した。
イスラエル軍はCNNに、インターネット上で拡散している翻訳は不正確だと述べたが、詳細には言及しなかった。
国連は、イスラエルがガザ地区北部の住民全員に避難を求めたことについて、「人道上の深刻な結果を招かずに実行するのは不可能だ」と批判している。
ガザ地区の住民は220万人で、このうち約半数が北部に住んでいる。
イスラエル軍は北部の住民に対し、「自分たち自身の安全」のために避難するよう引き続き要請するとしている。