トラック14台がラファ検問所通過、ガザへ支援物資搬入
(CNN) エジプト赤十字と国連が組織した人道支援トラックが現地時間の22日夜、エジプトからラファ検問所を通ってパレスチナ自治区ガザ地区に入った。CNN記者は少なくとも14台のトラック通過を目撃した。
パレスチナ赤新月社も人道支援トラックの通過が認められたことを確認。人道支援物資は別の車両に積み替えられ、ガザにある国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の保管施設に運ばれると説明した。
パレスチナ当局が公開した写真には、検問所のパレスチナ側で第2陣のトラックに物資が積み込まれ、UNRWAの施設に向かう様子が写っている。
パレスチナ当局の発表によると、トラックにはガザ地区のための食料と医薬品が積まれていた。
ラファ検問所はこの前日の21日にも短時間開通され、エジプトのトラック20台の車列がガザに人道支援物資を搬入していた。
ガザ地区南部とエジプトを結ぶラファ検問所は、イスラエルのガザ空爆が続く中で、ガザ住民の最後の希望とされ、大勢の住民が南へ移動している。しかしこれまでのところ、同検問所を通過できるのは支援物資のみに限られ、避難民は通過できていない。
ガザ地区はイスラエルによる「完全封鎖」下で物資が底を突きかけており、現地の支援関係者は、今回の支援物資搬入は助けにはなるとしながらも、人口が密集するガザ地区のニーズへの対応がようやく始まったばかりにすぎないと指摘した。