ラファ検問所、きょう開通見込み 支援物資トラックが待機
(CNN) エジプトとパレスチナ自治区ガザ地区の境界にあるラファ検問所は20日午前にガザへの人道支援物資の搬入を目的に開通する見込みだ。検問所の治安当局者がCNNに明らかにした。
エジプト国営メディアも匿名の当局者の話として20日午前の開通を報じた。具体的な時間には言及していない。
同検問所のエジプト側で取材しているCNN記者によると、支援物資を積んだトラック25台がすでに待機している。各トラックにはナンバーが割り振られ、ガザ入りする準備が整っている。
開通に向けてエジプト側の道路はトラックが通行できるように整いつつあるという。道路を補修するために掘削機や消防車が検問所周辺に入るのが18日に確認された。
ラファ検問所は、イスラエル軍がガザを攻撃する中、唯一のガザ脱出ルートと考えられている。多くのパレスチナ人が同検問所に向かって移動し始めているが、検問所は現在閉鎖されている。
検問所の開通に関しては、バイデン米大統領がエジプトとイスラエルの仲介を支援した。バイデン氏によると、エジプトは支援物資を積んだトラック最大20台を通過させることに同意したものの、避難には同意していない。
世界保健機関(WHO)は1日あたり最大100台で支援物資を運ぶことを目指しているという。
エジプトは、支援物資の搬入は越境するトラックがイスラエル軍の標的とならないという保証を待っている状態だと述べ、自国側での境界閉鎖を繰り返し否定してきた。
一方、イスラエル側はエジプトからガザへの支援物資の搬入を阻止するつもりはないとの見解を示している。だがイスラム組織ハマスが人質を全員解放するまでは、自国からガザへの物資の搬入は認めないとしている。