外国籍保有者361人、ガザから脱出 日本人13人も
(CNN) エジプト政府の当局者は1日、CNNの取材に対し、パレスチナ自治区ガザ地区にいた外国籍保有者少なくとも361人が境界にあるラファ検問所を通過してエジプト入りしたと明らかにした。この中には日本籍の13人が含まれる。
この当局者は報道機関に話すことが認められていないため、匿名を条件に語った。
当局者によると、361人のうち76人が現在エジプトの首都カイロに向かっており、一部は空路で帰国する見通し。残りの人々は検問所で必要な書類手続きを行っているという。
当局者は、1日にエジプト入りする外国籍保有者として491人が登録されていたが、残る130人は検問所に到着しなかったか、登録リストに名前がなかった家族を帯同しないままの越境を拒否したと明らかにした。
1日夜の時点でラファ検問所は開いており、同日通過することになっている残りの外国籍保有者が引き続きエジプト入りするとみられる。
カイロに向かっている76人の国籍別内訳はオーストリア29人、オーストラリア12人、英国1人、ヨルダン12人、サウジアラビア5人、イタリア4人、日本13人。
外国籍保有者のガザ脱出は、カタールが米国と協力して仲介した、イスラエルとイスラム組織ハマス、エジプト間の協議を受けてのもの。この協議に詳しい人物によると、外国籍保有者と共に重傷を負ったガザ市民もエジプトに入った。外国籍保有者と負傷者のガザ脱出に関する合意は、人質解放の交渉とは分けられているという。
この件に詳しい複数の情報筋も、最大500人の外国籍保有者がラファ検問所を通ってガザから脱出する見込みだとCNNに明らかにしていた。