「ガザ市を包囲」、地上作戦進行 イスラエル軍参謀総長
(CNN) イスラエル軍のハレビ参謀総長は2日、同軍がパレスチナ自治区ガザ地区のガザ市を包囲しており、作戦を「本格化」させているとテレビのインタビューで明らかにした。
ハレビ氏は「イスラエル軍の兵士らはここ数日、ガザ市をいくつかの方向から包囲しており、作戦を本格化させている」「我が軍はガザ市の重要な部分に展開している」などと語った。
イスラエル軍は10月27日にガザ地区での地上作戦を開始。戦車やブルドーザー、歩兵、工兵部隊がガザ地区に入った。同地区で最も人口が多い中心部周辺での地上作戦の展開スピードは遅い一方で、同地区への空爆は続けている。
同軍は1日、多くの人が身を寄せているガザ北部にあるジャバリヤ難民キャンプを2日連続で攻撃。これを受けて国際社会からは戦争犯罪と批判する声が上がっている。
医療関係者や難民救済職員がCNNに語ったところによると、1日夜に始まった一連の攻撃は翌朝まで続いた。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリーニ事務局長は、2日にジャバリヤとアルシャティの難民キャンプにあるUNRWAが運営する学校が攻撃を受け、そこに避難していた20人超が死亡したとCNNに明らかにした。
ヨルダン川西岸ラマラに本拠を置くパレスチナ自治政府の保健省が2日発表したところによると、10月7日の交戦以降、イスラエル軍のガザへの攻撃で9025人が死亡し、負傷者は2万2000人を超える。
また、ガザ地区内の病院の半数近くは爆撃と燃料不足が原因で業務の中断を強いられているという。