ロシア東部の列車で火災、ウクライナ保安局が関与と情報筋
(CNN) ロシア東部の戦略上重要な鉄道トンネルを走る列車で発生した火災について、ウクライナ国防当局の情報筋は1日までに、ウクライナ保安局(SBU)が関与したと主張した。
SBUの作戦について知る情報筋はCNNに対し、「貨物列車の走行中に爆発物4個が起爆された」と明らかにした。
この情報筋によると、爆発はロシア連邦ブリヤート共和国のトンネルを走行中のバイカル・アムール鉄道で発生した。ブリヤート共和国は東シベリアのモンゴルと隣接する地域に位置する。
情報筋は今回の爆発について、「SBUによる特殊作戦の新たな成功例」としている。SBUはこの件について公式に言及していない。
CNNは鉄道線路での爆発について独自に確認できていない。
ロシアはこれまでのところ「貨物列車での火災」と説明しており、現時点で攻撃と形容したり、ウクライナを非難したりする動きは見せていない。
ウクライナはロシア国内の厭戦(えんせん)気分を醸成する試みを徐々に進めており、かねてロシア領内の目標を攻撃してきた。
ロシア鉄道は、この路線を走る列車で火災が起きたと報告。「セベロムイスキートンネルで起きた貨物列車火災の影響を除去」すべく取り組んでいると説明した。
ウクライナの情報筋はこの路線について、「ロシアと中国をつなぐ唯一の主要鉄道線路」と説明した。
東シベリア運輸検察局の声明によると、地元検察が法執行機関や監督機関の調整に当たっている。初期情報によると、火災が発生したのは11月29日夜。負傷者はいないという。