トリュフ犬30頭が毒殺被害 巨額が動く業界の裏事情 イタリア

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イタリアでは秋の9月~11月がトリュフ収穫のシーズンとされる/Marco Bertorello/AFP/Getty Images/File

イタリアでは秋の9月~11月がトリュフ収穫のシーズンとされる/Marco Bertorello/AFP/Getty Images/File

9月~11月のトリュフ収穫シーズン中、訓練されたトリュフ犬を連れたハンターは1日で数千ドルを稼ぐこともある。イタリアのアルバでは2022年の競りで、0.5ポンド(約227グラム)のトリュフに20万ドル(約2900万円)の値が付いた。白トリュフの現在の市場価格は1ポンド当たり2200ドル。米サンフランシスコや英ロンドンでは、400ドルを超すテイスティングメニューもある。

「東京やニューヨークやロンドンで、気取ったウェーターが白トリュフを皿に乗せるとその値段になる」。現代イタリア史の教授でトリュフハンターの資格をもつサイモン・マーティン氏は言う。「モリーゼ州では裏通りの駐車場で犬が痙攣(けいれん)しながら吐いている」

犬の毒殺をめぐっては、トリュフ供給にかかわる関係者が互いを非難し合っている。

あるハンターがCNNに語ったところによると、毒殺が起きたのは白トリュフのシーズン真っ盛りだったが、現地のハンターは当時活動していなかった。このハンターは別のハンターからの報復を恐れて匿名で取材に応じた。

警察によれば、被害に遭ったのは全て、同地で最近、大きな白トリュフが発見されたことを受けて国内の別の場所から来た犬だった。

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