戦闘再開後の作戦地域、ガザ地区南部も対象 イスラエル軍
(CNN) イスラム組織ハマスとの戦闘を再開したイスラエル国防軍(IDF)は1日、一時停戦失効後に攻勢作戦を実施している地域には、パレスチナ自治区ガザ地区の南部も含まれると明らかにした。
IDFは「ここ数時間、陸海空軍がガザ地区北部と南部にあるテロリストの目標を攻撃した。この中にはハンユニスとラファも含まれる」と説明した。
IDFによると、現地時間午前7時以降に攻撃した目標の数は200を超える。具体的には爆発物が仕掛けられている地域や、テロリストのトンネルにつながる縦穴、出撃拠点、再開した戦闘でハマスが使用する指揮所などだという。
イスラエルの戦時内閣に参加しているガンツ前国防相は1日のビデオ声明で、残る人質を取り戻すため、「枠組みの拡大を準備」していたことを明らかにした。「我々はここ1週間、人質を取り戻すという決意、そして(ガザ地区)南部と北部の状況を変えなければならないとの認識から、枠組みの拡大を準備していた。約束通り我々は現地に戻り、この計画を実行している」としている。
イスラエル軍はガザ地区を数百の地域に分け、「戦争の次の段階」で利用できる「避難区域」を示した新たな地図を公開した。
またIDFは1日、南部ハンユニスにビラを投下し、同市を「戦闘地域」に指定して住民に避難を要請。ビラにはQRコードが記載されており、スキャンすると地図につながる。ただ、ガザ地区の通信・電力インフラは広範な被害を受けているため、多くの住民はインターネットにアクセスできない状況にある。