ガザ停戦求める安保理決議案、米国が拒否権

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国連安全保障理事会で8日、ガザ地区の即時停戦を求める決議案の採決が行われた/Charly Triballeau/AFP/Getty Images

国連安全保障理事会で8日、ガザ地区の即時停戦を求める決議案の採決が行われた/Charly Triballeau/AFP/Getty Images

(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区の民間人死者数を巡る懸念が強まる中、国連安全保障理事会で8日、即時停戦を求める決議案が採決されたものの、米国が拒否権を行使した。

13カ国が決議案に賛同した。英国は棄権した。

アラブ首長国連邦(UAE)が提案した決議案では「即時の人道的停戦」「すべての人質の即時無条件解放」「人道的アクセスの確保」を求めていた。

少なくとも97カ国がこの取り組みに賛同し、UAEとともに共同提案国に名を連ねた。

米国はこれより前、決議案への不支持を示唆していた。拒否権を持つ安保理常任理事国5カ国の一角を占める米国は、「停戦」の呼び掛けに応じない姿勢を繰り返し表明。イスラム組織ハマスのテロ攻撃を受けたイスラエルには自衛の権利があると強調している。

イスラエルとハマスの間で続く戦争を巡り安保理理事国15カ国が採決を行うのは6回目。これまでに成功したのは先月の1回のみで、「人道的休止」と回廊設置を求める内容だった。

8日の採決に先立ち、グテーレス国連事務総長は国連憲章第99条を援用する異例の手段に訴えていた。この第99条に基づき、グテーレス氏は「国際平和と安全の維持への脅威を深刻化させる可能性がある問題」につき安保理会合開催を要請することが可能になった。

国連憲章第99条が援用されるのは1989年以来。

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