プーチン氏、24年大統領選への出馬を表明
(CNN) ロシアのプーチン大統領は8日、来年3月17日に実施予定の大統領選に出馬する意向を表明した。通算5選目を目指す出馬で、当選すれば少なくとも2030年まで権力の座を維持することになる。
選挙は併合したウクライナのドネツク、ルハンスク、ヘルソン、ザポリージャの各州で行われる初めての大統領選ともなる。ロシアの中央選管によれば、これら4州では3月15~17日に「戸別訪問による投票」を実施するという。
以前、親ロシア派の当局者がこれらの州で地方選を行った際には、国際社会から茶番と非難する声が上がっていた。
今回の大統領選でも、プーチン氏に挑むのは名ばかりの対立候補のみになるとみられる。同氏の独裁的な支配体制の下、野党政治家はいずれも国外追放や投獄、疑わしい状況での死といった共通の運命をたどってきた。
ロシア反体制派指導者のアレクセイ・ナワリヌイ氏は今年8月、過激派組織の創設や過激派の活動に対する資金援助などの罪で禁錮19年の有罪判決を言い渡された。本人と支持者らは、逮捕が政治的動機に基づくものであり、そこには同氏によるプーチン氏への批判を封じる目的があると主張している。