人道組織、ガザ支援求める安保理決議を歓迎 停戦必要との立場は変わらず
(CNN) 国際救済委員会(IRC)はパレスチナ自治区ガザ地区全域への即時人道的アクセスを求める国連安保理の決議を歓迎する一方、停戦の呼び掛けが盛り込まれなかったことについては批判した。
IRCは「国連安保理が即時の持続的停戦を求めなかったことは、人道的観点から正当化できない」としている。
決議はガザ地区への人道支援を拡大するため、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘休止を求める内容。安保理が文言の調整を図る中、数日にわたり投票が延期されていた。
IRCは「即時かつ安全で妨げのない人道的アクセス」や人道法の順守などは「人々の苦しみを緩和する前提条件」だと説明した。
一方で「2万人を超えるパレスチナ人が殺害され、食料不安に関する最新データからは前例のない飢えが迫っていることがうかがえる。この点を踏まえると、さらなる対応が必要なのは明白だ」とも指摘した。
そのうえで「パレスチナ人の命の守り、十分な人道的対応を実現して、人質解放の最善の機会を提供する」には停戦が唯一の道だとの立場を改めて表明した。