ガザへの支援物資、新たに検問所2カ所で検査へ イスラエル
(CNN) イスラエル当局は11日、パレスチナ自治区ガザ地区へ搬入される人道物資の保安検査を、新たに2カ所の検問所で開始すると発表した。
イスラエルの占領地政府活動調整官組織(COGAT)によれば、エジプト国境に近いニツァナと、ガザ地区との境界にあるケレム・シャロームの各検問所でも物資を検査することが、11日に決まった。
COGATの報道官はX(旧ツイッター)に投稿したビデオ声明の中で、ケレム・シャローム検問所で12日以降、エジプトの町アリーシュに集まる支援物資の保安検査が始まると発表。ニツァナ検問所での検査も加えれば、搬入物資は2倍に増えるとの見通しを示した。
検査後の物資は引き続き、ガザ地区への唯一の搬入拠点であるエジプト境界のラファ検問所を経由する予定。両検問所から直接運び込まれるわけではない。
同報道官は、ラファで扱う物資の検査を速めるための決断だと説明した。ただし、ニツァナ検問所はラファから50キロ近く離れている。
ラファを通った避難所向けの水や食料、医療物資を積んだトラックは、ガザ側の国際支援団体に引き渡される。
ラファでは現在、1日に60~100台のトラックがガザ地区に入っているが、国連や支援団体からはあまりに少なすぎるとの声が上がっている。