パレスチナ人の立ち退き「拒絶」 エジプト大統領とヨルダン国王が会談
(CNN) エジプトのシーシ大統領とヨルダンのアブドラ国王は27日、エジプトの首都カイロで会談し、パレスチナ自治区のガザ地区とヨルダン川西岸地区に住むパレスチナ人を立ち退かせる動きに反対すると表明した。
エジプト大統領府が出した声明には、「シーシ大統領とアブドラ国王はパレスチナ人の運動を終わらせる、またはパレスチナ人をその領域の外や内部で立ち退かせるいかなる試みも断固拒絶することを確認した」とある。
さらに、国際社会が実現に向けて進めるべき唯一の解決策は、戦闘を続けているイスラエル軍とイスラム組織ハマスの即時停戦と支援の発効だと強調している。
シーシ大統領とアブドラ国王はまた、紛争の「公正かつ包括的な解決策」を求めた。第3次中東戦争前の1967年の国境に基づく、東エルサレムを首都とするパレスチナ独立国家の設立を解決策に含めるべきとしている。
ロイター通信は25日、エジプトの情報筋の話として、エジプトが提案した停戦案をハマスと武装組織イスラム聖戦が拒否したと報じた。
エジプトとカタールは11月に実現した、イスラエルとハマスの一時停戦の交渉で極めて重要な役割を果たした。この停戦はハマスとイスラム聖戦がガザに拘束していた人質の解放につながった。