イスラエル、1週間の戦闘休止を提案 ハマス幹部がエジプト訪問
(CNN) イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスによる人質の解放と引き換えに、一時的な戦闘休止を提案した。交渉に詳しい関係者がCNNに明らかにした。
この展開は、ガザの軍事作戦を再開して人質交渉を中断していたイスラエルの姿勢の変化を物語る。
一方、ハマスの幹部は20日、仲介役のエジプトを訪問した。
イスラエル側は、女性を含む人質の段階的な解放を提案。いずれ全員の解放を実現することを目指している。
ただし、すぐにも合意が成立する状況ではないと関係者は強調し、提案に関する協議は交渉の始まりにすぎないと説明した。
壁に掲載された人質となった人々の写真=イスラエル・テルアビブ/Amir Levy/Getty Images
別の関係者によると、イスラエル側は仲介役のカタールを通じ、1週間の戦闘休止と引き換えに人質を解放する案をハマス側に持ち掛けている。
ハマスは20日、テレグラムに掲載した声明の中で、イスマイル・ハニヤ政治局長がエジプト当局者との交渉のためカイロ入りしたと発表した。
イスラエル当局者によれば、ハマス側は人質の解放と引き換えに、イスラエルの刑務所に収監されているパレスチナ人女性や10代の若者の釈放を求めている。