イスラエル、ガザ病院長の尋問映像を公開 「ハマスが病院を利用していた」

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(CNN) イスラエルの保安機関「シンベト」はこのほど、パレスチナ自治区ガザ地区北部にあるカマル・アドワン病院の院長を尋問した場面の映像を公開した。

同病院は先月末から2週間近くイスラエル軍に包囲され、院長らは12日に拘束されていた。

院長は映像の中で、イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突が始まった当初、ハマス政治部門の指導者らは同病院にいれば攻撃の標的にならないと考え、建物を利用したと話している。

院長はまた、自分やほかの医療スタッフがハマスの軍事部門、カッサム旅団のメンバーだとも語った。

尋問は小さな部屋で収録されたとみられ、白い壁にイスラエル国旗が張ってある。院長が自身の意思で話していたのかどうかは不明。拘束されてから弁護士に相談する機会があったかどうかも分からない。

ガザ地区にあるほとんどの病院はガザ保健省が管轄するのに対して、カマル・アドワン病院は内務省内の軍病院を管理する部門に所属している。

ただし、同病院の小児科と看護部門の各責任者がCNNに語ったところによれば、病院の業務は診療のみで、この1週間に拘束された数十人は全員が民間人と医療従事者だった。イスラエル軍の部隊は院内のパレスチナ人男性をほぼ全員拘束して連れ去った後も、危険で残忍な行動を繰り返したという。

イスラエルは10月末にガザ地区への地上侵攻を始めてから、地区内の病院を集中的に狙い、ハマスの軍拠点になっている証拠を示そうとしてきた。ハマスに悪用されている病院への攻撃は、国際人道法でも正当化されると主張している。

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