イラン爆発、中東諸国が相次ぎ非難 地域の緊張高まる恐れ
(CNN) イラン南部ケルマンで3日に発生した連続爆発を巡り、中東諸国から非難が相次いでいる。サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)も4日、非難の声に加わった。パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘発生から3カ月近くを経て、地域の緊張が高まる恐れが出ている。
3日の連続爆発はイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官が埋葬されている墓地周辺で起き、数十人が死亡した。当局はテロ攻撃と形容したが、犯行声明は出ていない。
イランのライシ大統領は爆発についてイスラエルを非難し、「重い代償」を支払うことになると警告。イスラエル軍はCNNの取材に対し、この件に関しコメントはないと述べた。
UAE外務省はX(旧ツイッター)への投稿で、「こうした犯罪行為を強く非難し、安全と安定を損なう狙いのあらゆる形態の暴力やテロを永久に拒絶する」と表明した。
サウジ外務省もXで、「イラン・イスラム共和国の民間人を狙ったテロ爆発を拒絶、非難する」との方針を確認した。
両国は被害者への弔意も表明した。
今回の攻撃を巡っては、欧州連合(EU)や国連のグテーレス事務総長からも非難の声が上がっている。