韓国国会、犬肉食禁止の法案を可決 消費者の習慣に変化
韓国・ソウル(CNN) 韓国国会は9日、食用を目的とした犬の飼育や処分を禁じる法案を可決した。長年の議論の末、韓国の伝統ではあるものの、論議の的になってきた犬肉食の慣習に終止符が打たれることになった。
分断が目立つ韓国政治では珍しく、法案には党派の垣根を越えた支持が集まった。急速な工業化に伴い犬肉食への態度が変化している状況が浮き彫りになった。
韓国国会の関連委員会によると、今回の法律では、犬を原料に製造・加工された食品の流通や販売が禁じられる。
ただ、犬肉や関連製品を食べた消費者が処罰されることはなく、犬の飼育業や販売業などに従事する人が主な対象になる。
今回の法案では、犬を食用に処分した者は最長3年の懲役か最大3000万ウォン(約330万円)以下の罰金を科される。食用に犬を飼育したり、犬から作った食品を故意に入手、輸送、貯蔵、販売したりした者も、それ以下の罰金や懲役刑を受ける。