ロシア軍、ミサイルとドローンで大規模攻撃 ウクライナ北部や東部
キーウ(CNN) ウクライナ空軍によると、北部チェルニヒウや東部ドニプロで13日、ロシア軍のミサイルやドローン(無人機)による大規模な攻撃があった。
ロシア軍は昨年12月29日以降、ウクライナへの大規模攻撃を繰り返している。
13日は巡航、弾道、対空誘導ミサイル、攻撃用ドローンなど計40の兵器が使われた。ウクライナ側はこのうちミサイル8発を撃墜した。また電子戦装置による対抗措置で、20発以上の目標到達を阻止したとしている。
警察によると、チェルニヒウではミサイルの破片が住宅地に落下し、集合住宅が損壊した。この地区は過去にも攻撃を受け、建物の中に住民は残っていなかったため、けが人は出なかった。
ドニプロのあるドニプロペトロウシク州のリサク知事はSNS「テレグラム」に、被害状況を調べているが、住民は全員無事だと書き込んだ。
ロシア国防省は、13日にウクライナ軍の産業施設を攻撃し、目標を達成したと発表した。
専門家らは最近のミサイル攻撃について、ウクライナの限られた防空体制を圧倒する狙いがあるとの見方を示す。今月7日の攻撃では、ミサイル59発のうちウクライナ軍が撃墜できたのは18発にとどまった。
ロシア軍はイラン製ドローンの機体が夜空で目立たないよう黒く塗り、エンジンの排ガスを前方に移動して熱感知式の暗視装置のかく乱を図るなど、新たな戦術を採用している。
ウクライナのゼレンスキー大統領は12日、スナク英首相との共同記者会見で、防空強化の必要性を訴えた。