「山火事は政府の陰謀」投稿の男、14件の放火の罪認める カナダ

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カナダ・ケベック州で発生した山火事=2023年6月12日/Cpl Marc-Andre Leclerc/Canadian Forces via Reuters

カナダ・ケベック州で発生した山火事=2023年6月12日/Cpl Marc-Andre Leclerc/Canadian Forces via Reuters

(CNN) カナダで相次いだ山火事に関する陰謀論をSNSに投稿していた男が、14件の放火に関与した罪に問われ、罪状を認めた。

ブライアン・パレ被告は15日、ケベックの裁判所に出廷し、昨年5月~9月に発生した山火事に関連して14件の放火の罪を認めた。

検察によると、ペレ被告の放火で発生した火災のうち1件では、ケベック州シャペの住民約400人が避難を強いられた。同被告が放火を認めた最も大規模な火災では870ヘクタール以上を焼失した。

検察によると、ペレ被告は自分が発生させたかもしれない火災を全部は覚えていないことから、今回は14件の起訴にとどめた。しかし同被告はさらに多くの火災にかかわっていた可能性もある。

警察や消防は、原因不明の火災が短期間に多発したことから不審を抱き、複数の火災現場で目撃されたペレ被告に目を付けた。ペレ被告がSNSへの投稿で、政府が気候変動を信じさせる目的で故意に火災を発生させていると主張していたことも分かった。

警察の証拠によれば、ペレ被告はそうした火災に政府が関与したとする陰謀論を多数投稿していたとされる。

警察がペレ被告の車に追跡装置を取り付けた結果、同被告が別の火災の現場にいたことが判明。昨年9月に逮捕されたペレ被告は、一部の火災について自分が放火したことを認めた。

カナダでは2023年、記録的な規模の山火事が発生し、およそ1840万ヘクタールを焼失した。

そうした中で偽情報の拡散も相次ぎ、人々を脅して気候変動対策を支持させる目的で意図的に山火事が引き起こされているといった偽情報が出回った。

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