12月以降ガザの41%に避難指示 国連
(CNN) 国連人道問題調整事務所(OCHA)は30日、イスラエル軍が昨年12月にパレスチナ自治区ガザ地区を番号を振った地区に分割して以降、ガザの41%に避難指示を出したと述べた。
OCHAによれば、昨年12月以降、ガザの1158平方キロに対して避難指示が出ている。そこには10月7日以前は138万人が住んでいた。この地域には161の避難施設があり、推計70万750人の国内避難民を受け入れている。
イスラエル軍は、イスラム組織ハマスとの戦闘に巻き込まれないために、ガザの特定の地域から離れるよう人々に指示していると説明している。
イスラエル軍は29日、ナスルやシェイクラドワン、シャティ難民キャンプなど各地の住民に対し、安全のため南部の指定された避難所に退避するよう促した。
今回の新たな避難指示の範囲は12.43平方キロで、ガザの3.4%に相当する。OCHAによれば、昨年10月7日以前には約30万人が住んでいた。59の避難所があり約8万8000人の国内避難民がいるという。
OCHAによれば、1月26日時点で、ガザには推計170万人の国内避難民がいる。現在も続いている戦闘とそれに続く避難指示のため、一部の世帯は最初に登録した避難所から移動せざるを得なくなったという。