NATO事務総長、米国に約束を果たすよう呼び掛け
(CNN) 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は20日までに、米国に対し、ウクライナをロシアの侵略から守るための支援策を進めることで約束を果たすよう促した。
ストルテンベルグ氏はドイツで開催されたミュンヘン安全保障会議のパネルディスカッションで、米国がウクライナの支援策を決定することが重要かつ緊急だと述べた。
ストルテンベルグ氏は「私が言えることは、米国がウクライナへの支援策を決定することが重要であり緊急の必要性がある。なぜなら、ウクライナはその支援を必要としており、我々は欧州とカナダ、米国の間でその負担を分け合っているからだ」と述べた。
ストルテンベルグ氏は参加者に対し、ウクライナでは現在物資が不足しており、特に弾薬が少なくなっていると指摘した。
ストルテンベルグ氏は「ウクライナでの戦争が始まったころ、在庫が枯渇した。現在も非常に少ない。だから、今、我々はいかにして生産量を増やすかに非常に注力している」と述べた。
ストルテンベルグ氏は、新しい工場が建設され、生産量も増えているものの、さらに増やすことが急務だと語った。
米国の連邦議会上院は先週、ウクライナなどへの支援を盛り込んだ953億ドル規模の法案を可決した。しかし、ジョンソン下院議長(共和)が同法案について、採決を行わない姿勢を示しており、法案の行方は見通せない状況となっている。