ナワリヌイ氏妻、ロシア大統領選の結果認めないよう求める EU外相会合
(CNN) ロシアの刑務所で死亡した反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の妻、ユリア・ナワルナヤ氏は19日、欧州連合(EU)外相会合に出席し、来月実施されるロシア大統領選の結果を認めないよう求めた。
20日に公開された発言内容によれば、ユリア氏は外相会合で熱弁をふるい、ナワリヌイ氏を殺害したのはロシアのプーチン大統領だと訴えた。
ユリア氏は「プーチンは、いわゆる選挙のちょうど1カ月前に私の夫を殺害した。これらの選挙は偽物だが、プーチンはまだそれらを必要としている。プロパガンダのために。プーチンは、ロシア国民全員が自身を支持し、称賛していると全世界に信じさせたがっている。このプロパガンダを信じてはいけない」と語った。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は20日、プーチン大統領がナワリヌイ氏を殺害したとの主張について、「全く根拠がなく」「不作法」だと述べた。
ユリア氏は、EUや国際社会に対して、プーチン大統領に対する戦略を再考するよう求めた。
ユリア氏は、プーチン大統領が外交の言葉を理解せず、ゲームのルールも認識していないと指摘。ユリア氏は「声明を出すのではなく、行動しなければならない。不可能なことを約束したり、何年も議論したりするのはやめよう。実行しよう」と語った。
プーチン氏は、5期目を目指して、来月実施される大統領選に出馬している。当選して5期目に入り、2030年まで大統領職にとどまるのは確実とみられている。