脱水と栄養不良で子どもが次々に死亡、病院運営困難に ガザ地区
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区の保健省は、この数日で子ども少なくとも6人が、脱水症状や栄養不良のために死亡したと発表した。
保健省や現地の医師によると、ガザ北部のカマル・アドワン病院ではここ数日で子ども少なくとも4人が死亡。シファ病院では子ども2人が28日に死亡した。
カマル・アドワン病院のフサーム・アブ・サフィヤ医師は28日に発表した声明で、「ガザ北部で唯一の小児病院、カマル・アドワン病院で、乳児がまた1人、栄養失調のために死んだ」と述べ、病院の燃料不足のために発電機は今夜で停止するだろうと説明。「そうなれば保育器と酸素供給が止まり、太陽光パネルで日中のみの稼働になる」とした。
さらに、「病院は燃料が底を突いたために今日から運営できなくなる」「医療物資の欠如のために、この病院の外科手術は完全にストップしている」と言い添えた。
病院には医療支援物資も乳児用粉ミルクもないとサフィヤ医師は訴える。乳児には「希釈され、濃縮していない」ミルクを、本来望ましい3~4時間おきではなく5~6時間おきに飲ませているという。
母親たちは「脱水症状や栄養のある食品の欠如が原因で」母乳が出ない状態だとサフィヤ医師は話している。