人質の家族、解放求め4日間の行進 イスラエル
(CNN) イスラム組織ハマスによってパレスチナ自治区ガザ地区に連れ去られた人質の家族が28日、解放を求めて昨年10月に襲撃があったイスラエル南部レイムから4日間の行進を開始した。
行進は襲撃現場となった音楽祭の会場からエルサレムまで行われる。人質の家族会は、人質解放のために一緒に行進するよう人々に呼び掛けている。
家族らは「誰も置き去りにしてはならない。生死を問わず、人質全員の解放なくして、イスラエルの国としての完全な回復はありえない」と訴えた。
行進を開始した人々=28日、イスラエル南部レイム/Jack Guez/AFP/Getty Images
ハマスは昨年10月7日にレイムで開催されていた音楽祭の会場を襲撃し、参加者ら360人超を殺害した。イスラエルの他の地域へも攻撃があり、同日の奇襲では計約1200人が犠牲になり、240人超が連れ去られた。
現在も130人が人質としてガザに拘束され、うち99人は生存していると考えられている。
人質の解放をめぐっては現在、カタールなどが仲介して交渉が行われており、停戦と引き換えに人質を解放する取引を求める圧力が高まっている。