ローマ近郊のスキー場、雪不足で深刻な危機
カンポフェリーチェの共同経営者、アンドレア・ラッリーニ氏は、今年は冬が来なかったようだと話す。父の代からスキー場を経営してきたこの23年間で、初めての事態だ。
同氏によると、今年はスキー場のオープンが例年の12月から先月半ばまでずれ込んだ。このままいけば営業終了も1カ月前倒しになりそうだ。
気温が零下8.3度のラインを上回ると、積雪量は加速度的に減少するとの報告もある。
シーズン中のスキー場の従業員は例年なら250人に上るが、今年は50人だけ。2月の日曜日の来場者は例年の平均6000人に対し、今年は500人に満たない状況だ。
イタリアでは毎年2月の通称「白の週」に家族でスキーに行けるよう、学校も休みになる。一方、雪のない今年はさながら「緑の週」だったと、同国のメディアは伝えている。