ガザへの支援物資の空中投下、むしろ犠牲者の増加に
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区の民間防衛部門は10日、ガザで行われている空中からの支援物資の投下について、「飢餓の危機を制限する」ことはなく、むしろ「犠牲者の数を増やし」、死傷者を出すことにつながったと述べた。
民間防衛部門は、支援物資の投下によって何人の死傷者が出たのかや、そうした支援物資の投下を行ったのがどの国なのかは明らかにしなかった。
民間防衛部門の報道官は、さらなる死傷者を出さないために、こうした支援はガザの出入り口を通じて搬送され、閉じ込められている全ての民間人に安全に届けられる必要があることを強調すると述べた。
民間防衛部門は8日、ガザ市北東で民間人や家屋に支援物資が落下し、少なくとも5人が死亡したと明らかにしていた。どの国による支援物資なのかは明らかになっていない。
米国も最近、ガザでの人道危機を緩和するため、他国に続いて支援物資の空中投下を行った。援助機関からは空中からの支援物資の投下は非効率的な方法であるとの指摘が出ているほか、米国にはイスラエルに対して陸路の開放をより強く求めるべきだとの批判の声が上がっている。