キャサリン妃撮影の故女王の写真も加工、画像配給会社 英王室
ロンドン(CNN) 画像配給会社ゲッティ・イメージズは21日までに、英キャサリン皇太子妃が関与した写真がデジタル加工されていたことが判明したと明らかにした。王室写真の加工を巡り論争が起きるのは2度目。
ゲッティ・イメージズによると、キャサリン妃が撮影し、ケンジントン宮殿が昨年公開した故エリザベス女王やその孫、ひ孫の写真が「デジタル的に強化」されていたことが分かった。CNNの分析では19カ所で加工の形跡が見つかった。
先日にも、ウィリアム皇太子が「母の日」に撮影したとされるキャサリン妃や子どもたちの写真が加工されていたことが分かり、同じような騒動が起きていた。キャサリン妃は11日、騒動を鎮めるために謝罪。画像加工を「試してみる」のは好きだと語っていた。
王室の写真で新たに矛盾点が見つかったことで、キャサリン妃はさらなる論争の渦中に置かれることになった。王室と主要メディアや写真通信社の関係が損なわれる恐れが出ている。
キャサリン妃の健康状態や地位に注目が集まっている時期だけに、皇太子夫妻にとっては歓迎できない論争になりそうだ。
ウィリアム皇太子とキャサリン妃は16日、自宅付近にある農場の売店を訪れた姿が目撃され、健康状態を巡る懸念は和らいだ。キャサリン妃は11日にも、私用で出かける際に自家用車でウィンザー城を出発する姿が撮影されていた。
キャサリン妃が1月に腹部の手術を受けたとの王室の発表以降、キャサリン妃がこれ以外に公の場で目撃されたことはない。
今回の論争で焦点となっているのは、2023年4月に公開された写真だ。前年9月に亡くなった女王が王室の子どもたち10人に囲まれて写っている。
王室によると、写真は女王の死の数カ月前、スコットランドのバルモラル城でキャサリン妃によって撮影された。ただ、加工が判明したことで、実際には複数の写真をつなぎ合わせた写真だったのではないかとの混乱が広がっている。