キャサリン妃、「混乱」を謝罪 写真加工認める
(CNN) 英王室が公開し、主要通信社が加工された形跡があるとして配信を撤回したキャサリン妃と子ども3人の家族写真について、キャサリン妃は11日、加工を認めて謝罪した。
キャサリン妃は加工した写真が「混乱」を引き起こし、申し訳なく思うとX(旧ツイッター)で述べた。
写真は王室が10日、英国の母の日に合わせて公開。現在公務から離れているキャサリン妃が1月に腹部の手術を受けて以来、初めて公開された写真だった。
だが公開から数時間後、通信社4社が写真は加工されている可能性があるとして、配信を撤回した。その前に写真は英国や、CNNを含む世界中の報道機関で大きく報じられていた。
加工疑いが明らかになった後にCNNが行った初期調査では、シャーロット王女の袖口部分とキャサリン妃のジャケット左側のジッパー部分、少なくとも2カ所で加工の形跡のようなものが認められた。
キャサリン妃はXに「多くのアマチュア写真家と同じように、私もときどき写真編集を試すことがある。昨日共有した家族写真が混乱を引き起こしたことを謝罪する」と書き込んだ。
だが、この簡潔な声明では、写真をめぐる疑問が収束することはなさそうだ。キャサリン妃が写真のどの部分を編集しようとしていたのか、あるいは公開された写真が複数の写真を合成したものなのかなど、王室は詳細を明らかにしていない。
複数の写真を重ねての合成は珍しくはないが、世界中の報道機関に写真を配信する通信社は写真の加工に関して厳格なガイドラインを定めており、通常は極めてわずかな加工しか認めていない。
このため、米AP通信や仏AFP通信などは配信を撤回し、報道機関に写真を使用しないよう勧告した。
丸で囲った部分が加工の痕跡がみられる箇所/Kensington Palace