ISIS、襲撃現場とされる動画を公開 「実行犯が撮影」
(CNN) ロシアの首都モスクワ郊外にあるコンサート会場の襲撃事件で犯行声明を出した過激派組織イラク・シリア・イスラム国(ISIS)系のアマク通信は23日、襲撃現場とされる映像を公開した。
アマク通信は実行犯の1人が動画を撮影したと主張し、犯行グループと直接つながっていることを示唆した。
CNNはこの動画が現場で撮影されたことを確認した。
約1分半の動画に4人の実行犯が映っている。顔にぼかしを入れ、声も加工してある。
このうち1人がもう1人の合図を受けてドアから踏み込み、中に隠れていた人々に向かって発砲した。床に遺体が散乱して血が飛び散り、銃撃音が響き続ける。
実行犯が仰向けに倒れた男性ののどを刃物で切りつける場面も映っていた。
最後に、建物の中で歩き去る4人の姿が映し出される。遠くに煙が立ち上っている。
ISISは22日に短文の犯行声明を出していた。
ロシアのプーチン大統領は23日、犯行グループがウクライナ方面へ逃げようとしていたと主張。ウクライナ側が越境を受け入れる時間帯を設定していたとの暫定情報があると述べた。
ウクライナ側は事件への関与を強く否定している。