台湾地震、700人超が孤立 死者10人に
(CNN) 台湾東部沖で3日発生した地震の死者は10人になった。台湾の内政部消防署(消防庁)は4日、負傷者は1067人にのぼり、700人超が孤立していると発表した。42人の安否が確認できていない。
被害の大きい花蓮県にある有名な観光地、太魯閣(タロコ)渓谷のハイキング用の歩道で1人が死亡しているのが見つかった。
渓谷内では、地震発生時に小型バスで移動中だったホテルの従業員50人が、道路が落石で塞がれているために孤立している。台湾中央通信社は観光客20人超も孤立していると報じた。
また、鉱山にいた作業員71人のうち1人が落石で死亡し、残る70人はヘリなどで救助された。
露天の鉱山から救助された作業員の1人はCNN系列局のSETに「多くの石が弾丸のように落ちてきた。どこへ逃げればよいかわからず、恐ろしかった」と地震発生時の様子を語った。
米地質調査所(USGS)によると、3日のマグニチュード(M)7.4の本震後、M4以上の余震は40回を超えるという。