台湾東部でM7級の地震 沖縄県に津波警報
(CNN) 米地質調査所(USGS)によると、台湾東部の沿岸部で3日、マグニチュード(M)7.4の地震が発生した。気象庁は沖縄県地方に津波警報を発表した。
震源は台湾の東海岸にある花蓮市の南約18キロ。北部の台北市など、台湾各地で揺れを感じた。
台湾国防部(国防省)によれば、花蓮市内でビルが傾くなどの被害が報告されている。被災地に軍要員が出動し、余震が続くなかで学校や職場が閉鎖された。
ロイター通信のビデオによると、花蓮市内で複数のビルが倒壊し、住民らがアパートに閉じ込められた人々を窓から助け出そうとする姿もみられた。
CNN提携局のビデオには、道路沿いの電線や飲食店内のシャンデリアが大きく揺れ、金魚鉢から水があふれ出す場面が映っている。
台湾中央気象署は北部の沿岸部に津波警報を出し、住民に高い場所への避難を呼び掛けた。
日本の気象庁も沖縄県の宮古島・八重山地方と沖縄本島地方に対し、最大3メートルの津波が予想されるとの警報を出した。気象庁はその後、30センチの津波が観測されたと発表した。
台湾では1999年に台北の南約150キロで起きたM7.7の地震以来、最大の規模。99年の地震では2400人が死亡、1万人が負傷した。
最近では2018年に花蓮市の近くでM6.2の地震が発生し、少なくとも17人が死亡、300人が負傷した。