作動させたミサイル停止できず、発射の危険で海峡封鎖 デンマーク
(CNN) デンマーク軍は4日、海軍艦のミサイル発射装置を作動させた後に不具合が生じたことを受け、大ベルト海峡を封鎖したと発表した。
大ベルト海峡はバルト海につながる主要海上ルートとして、世界有数の船舶交通量を誇る。
発表によると、不具合が起きたのは、大ベルト海峡に展開する海軍艦ニールス・ユールに搭載されている対艦ミサイル「ハープーン」。同日実施したテストでブースターを作動させたところ、停止させることができなくなった。問題解決のため、専門家が現場に向かっているという。
「ブースターが停止するまで、ミサイルが発射されて数キロ先まで飛ぶ危険がある」と軍は説明している。
危険区域はコアセル海軍基地から南方向へ最大5~7キロ、海面からの高さは約1000メートルと推定。ミサイルは大ベルト橋の方向には向けられていない。
この一帯の領空も封鎖されている。
「ハープーンは先鋭ミサイルだが、今回のテストに関連して作動させたのはブースターのみで、ミサイルが爆発する危険や、ブースターロケットで打ち上げられる範囲外に到達する危険はない」と海軍は述べ、警察や海運当局にも連絡を取っていると説明。危険区域へ向かっている船舶に対しては、問題が解決するまで待機するよう要請しているという。