サファリを移動中の車両にゾウ突っ込む、米国人旅行者が死亡 ザンビア

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ザンビア西部のカフエ国立公園のアフリカゾウ=2023年/Angus McComiskey/Alamy

ザンビア西部のカフエ国立公園のアフリカゾウ=2023年/Angus McComiskey/Alamy

(CNN) アフリカのザンビアでこのほど、国立公園のツアー客を乗せた車両にゾウが突っ込み、高齢の米国人女性1人が死亡した。

また別の女性1人が負傷し、南アフリカの医療施設に運び込まれた。ゾウによる襲撃は3月30日に発生していた。ツアーを運営する自然保護関連のホスピタリティー企業、ウィルダネスが2日の声明で明らかにした。

この事案では他にも4人が軽傷を負った。

当時車両にはツアー客6人とガイド1人が乗車していた。ウィルダネスのキース・ビンセント最高経営責任者(CEO)は、野生動物を観察するためカフエ国立公園内を遠出していたところ、雄のゾウから「予期せぬ襲撃」を受けたと説明。同社のガイドは訓練も経験も十分に積んでいるものの、この時は現場の地形や植生に阻まれ、車両で危険な状況から脱するのが遅れたと述べた。

ビンセント氏は悲劇的な出来事だったとし、亡くなったツアー客の遺族に哀悼の意を示した。また他のツアー客やガイドへの支援も行う意向を表明した。

遺族の情報により、亡くなった女性の年齢は79歳だったことが分かった。

女性の孫は、ゾウや車両の運転手を責めたくなるところだが、実際には不慮の事故だったと語った。

ザンビアは国立公園の数とガイドの質の高さで、サファリ体験をするのに人気の旅行先となっている。

カフエは同国最大の国立公園で、200種を超える動物が生息する。ライオンやヒョウに加え、アンテロープといった様々な種を見られることで知られる。後者については同公園以外でなかなか見られない種が多く存在する。

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