強風によって建物から吹き飛ばされる、3人死亡 中国南部
(CNN) 中国南部・江西省で、台風のような強風によって建物の窓から投げ出されるなどして、3人が死亡したことがわかった。
国営中央テレビ(CCTV)が4日に伝えたところによれば、先月末から発生している非常な強風によって、江西省では少なくとも計7人が死亡した。CCTVによれば、家屋5400軒余りが損傷したほか、31万3000人に影響が出ており、そのうちの約1600人が安全のために避難を強いられた。
中国の気象当局は3段階の警告のうち一番上の警告を出した。中国紙の環球時報によれば、一番上の警報が出されたのは2013年以来初めて。
CCTVによれば、江西省の省都・南昌市は3月31日、激しい嵐と大雨に見舞われ、4人が死亡したほか、少なくとも10人が負傷した。
CCTVは他メディアの報道を引用し、死者の中には60代の女性と11歳の孫が含まれており、強風によってマットレスとともに建物の外に投げ出されたと伝えた。
60歳の女性も同じ建物から強風によって窓から外に投げ出された。3人全員の死亡が確認された。
中国は近年、立て続けに激しい気候に見舞われている。
中国では昨年、記録的な猛暑となり、当局によれば、熱波は例年よりも早く到来し、より広範囲に厳しい影響を及ぼした。
一方、昨年1月には中黒竜江省漠河市で、零下53度の史上最低気温が観測されていた。