イスラエル軍、大都市のGPS妨害 イランからの攻撃を懸念

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(CNN) イスラエル軍がここ数日、テルアビブやエルサレムなど複数の都市部でGPS(全地球測位システム)信号の妨害を実施していることがわかった。イランや、中東地域の親イラン武装勢力が実行する可能性のあるミサイルやドローン(無人機)を使った攻撃を阻止するのが狙い。

信号妨害は日々の生活に大きな混乱を引き起こしており、イスラエル全土で不満の声が上がっている。地図アプリを利用してテルアビブで通勤している住民によれば、アプリ上では、レバノンの首都ベイルートやエジプトの首都カイロにいると表示されるという。

多くの人々が信号妨害を受けた際のスクリーンショットをSNSに投稿した。オンラインでの支払いや配達、配車サービスに混乱が生じている。

イスラエル軍の報道官は先週、「脅威を無力化するため」にGPSの妨害を開始したと明らかにしていた。報道官は、GPSの妨害によって不便が生じるが、イスラエルの防衛能力にとって不可欠だと説明していた。

信号妨害のピークは先週だったが、今週に入っても散発的に発生している。シリア首都ダマスカスにあるイラン大使館領事部への攻撃でイラン軍幹部らが死亡したことを受けて、イランが報復を明言しており、イスラエルは警戒を強めている。

米シンクタンク「国際政策センター」の専門家は、イラン製ドローンの中には信号妨害の影響を受けにくいものもあると警告している。

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