ウクライナ議会、兵士の動員解除計画を破棄 軍増強の法案可決
ウクライナ軍のソドル統合軍司令官は10日、国会議員らに対し「(ウクライナ東部での)敵の兵力は我が軍の7~10倍。兵員が足りない」と発言。法案の可決を強く求めていた。
11日には議会の外に兵士の妻や親類数十人が集まり、法案の可決に対する抗議活動を実施。動員解除の期限を法案に盛り込むよう要求した。
夫が2022年2月のロシアによる全面侵攻開始直後に軍に志願したというアナスタシア・ブルバさんはCNNの取材に答え、ウクライナ軍の兵士らには従軍の条件が示されていないと指摘。「いつ家族の下に帰れるのか、全く分からない」「国の守護者たちが欺かれている。国全体の独立は彼らにかかっているというのに」と訴えた。
砲兵部隊に所属する兵士の1人もCNNに対し、軍の士気を低下させる決定だとして法案可決への怒りを吐露した。