米国からの軍事支援待つウクライナ、ロシアは東部戦線で一段の前進

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地元住民を避難させがれきの中を歩くウクライナの警察官=21日、ウクライナ・オチェレティネ/Anatolii Stepanov/AFP/Getty Images

地元住民を避難させがれきの中を歩くウクライナの警察官=21日、ウクライナ・オチェレティネ/Anatolii Stepanov/AFP/Getty Images

ウクライナ・キーウ(CNN) 米国が相当量のウクライナ向け軍事支援引き渡しを準備する中、ウクライナ東部からの報告によれば同国軍の戦場での命運は依然下降の一途をたどっている。

ロシア軍が引き続きオチェレティネと呼ばれる村落に注力しているのは明白だ。ウクライナの監視グループ「ディープステート」は、ほぼ毎日ロシア軍が高地に沿って西進する模様を伝えている。

この戦域はウクライナの防衛線にとって核心的に重要であり、ロシア軍の主要な標的となっている。同軍が2月に約16キロ離れた工業都市アウジーイウカを制圧して以降、そうした状況が続く。

ディープステートが作成した最新の前線地図によれば、オチェレティネ中心部は鉄道駅を含めロシア軍の手に落ちている。またウクライナ軍はすぐ南に位置する別の村でも地歩を失っていると、ウクライナ人の軍事ブロガー、ボーダン・ミロシュニコフが明らかにした。

さらに隣接する二つの村に対してもロシア軍が攻勢をかけているのが確認できると、複数の報告が示唆している。

ロシア軍に向けて榴弾砲を発砲するウクライナ兵=21日、ウクライナ東部ドネツク州/Oleksandr Ratushniak/Reuters
ロシア軍に向けて榴弾砲を発砲するウクライナ兵=21日、ウクライナ東部ドネツク州/Oleksandr Ratushniak/Reuters

ディープステートによれば、オチェレティネからの稜線(りょうせん)に沿った一段の西進は、ウクライナ軍の反撃で首尾良く食い止められた。しかし、ウクライナ軍が米軍による軍事支援の一刻も早い到着を必要としているのは明白だという。

ウクライナ軍東部方面司令部のある将校は先週、CNNの取材に答え、ロシア軍がオチェレティネの制圧に成功すれば、3カ所の軍事拠点をつなぐウクライナ軍の重要な兵站(へいたん)ルートがロシア軍の砲撃を受ける状況になると示唆していた。この将校は、記事用の発言が認められていないとの理由から氏名の公表を控えるよう求めた。

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