教育も未来も奪われたガザの学生、米大学のパレスチナ連帯デモに謝意
国連の専門家は報告書の中で、ガザの教育制度の「体系的な抹消」が行われていると指摘。「ガザの教育施設に対する執拗(しつよう)かつ無情な攻撃は、基本的な学習の権利や自由な自己表現の権利に対して長期にわたる壊滅的な影響を及ぼし、またしてもパレスチナ人の新たな世代から未来を奪っている」と非難した。
大学1年生のバヤン・アルフィキさんは、ガザの戦争が始まって以来、カイロの大学の講義に出席できずにいるとCNNに語った。米国の学生たちが展開している連帯の抗議デモには感謝していると話し、「イスラエルと米国にプレッシャーをかけてガザ地区の大虐殺を止め、ラファ侵攻を阻止してほしい」と訴えている。
イスラエルが今にも開始するかもしれないと伝えられてきたラファの軍事侵攻には、同地に避難しているパレスチナ人130万人の運命がかかっている。
CNNの取材に応じたノワル・ディアブさん(20)は、「私は今年卒業するはずだった。アズハル大学で英語とフランス文学を学んでいたのに、自分と自分の夢やキャリアの始まりを隔てる壁のように、戦争が立ちはだかった」「ガザの学生たちは一日残らず痛みと苦しみの中にいると、世界中に伝えたい」と話している。