国連、ガザでの死者は3万5000人以上と明言 報告書の混乱めぐり

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爆発によって上空に舞い上がる煙=13日、パレスチナ自治区ガザ地区/Jack Guez/AFP/Getty Images

爆発によって上空に舞い上がる煙=13日、パレスチナ自治区ガザ地区/Jack Guez/AFP/Getty Images

(CNN) イスラエルとイスラム組織ハマスの間で昨年10月7日に戦争が始まって以来、パレスチナ自治区ガザ地区で死亡した人数をめぐり、国連は13日、3万5000人以上というガザ地区の保健省が集計した人数に変更はないことを明言した。

この発表は、国連人道問題調整事務所(OCHA)が8日、戦争によるパレスチナ人の犠牲者に関するデータを修正した報告書を発表したことを受けたものだ。OCHAはこの報告書の中で、戦争で死亡したと思われる女性と子どもの数をほぼ半数に減らした。

これは、国連が死亡した女性と子どもの総数ではなく、氏名や生年月日などの身元が完全に記録されている女性と子どもの死者数に依拠するようになったためだ。ガザの保健省は病院に到着した遺体も全体の死者数に計上しているという。

国連のハク副報道官は、ガザの保健省は先ごろ、死者の総数と身元が確認された死者数という二つの死者数を発表したと述べた。OCHAの報告書では、身元が確認された死者数のみが発表されたため、混乱を招いた。

ハク氏によると、ガザの保健省は4月30日時点で記録された死者3万4622人のうち、身元が完全に確認された2万4686人の内訳を発表した。内訳は、子ども7797人、女性4959人、高齢者1924人、男性1万6人。

この死者数には、現在行方不明で建物のがれきの下に埋もれている約1万人は含まれていないという。

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