スロバキア首相暗殺未遂は「醜悪な犯罪」 プーチン氏
(CNN) ロシアのプーチン大統領は、中欧スロバキアのフィツォ首相を狙った暗殺未遂について、「醜悪な犯罪」との見方を示した。
フィツォ首相は15日に銃撃され、病院に緊急搬送された。内容によれば、容体は重篤。銃撃犯は逮捕された。
同国の内相が会見で明らかにしたところによると、フィツォ氏は5回撃たれた。初期の取り調べでは、発砲は政治的動機に基づいているとみられる。容疑者はこのほど行われた大統領選後に銃撃を実行すると決めていたという。
プーチン氏はスロバキアのチャプトバ大統領に送ったメッセージの中で「この醜悪な犯罪を正当化するものは何もない」と述べた。
またフィツォ氏については「勇敢で意志の強い人物」との認識を表明。こうした資質が「この困難な状況」を乗り越える助けになるのを望んでいると語った。
フィツォ氏はクレムリン(ロシア大統領府)に共感を寄せる人物として知られる。過去には「ウクライナのナチスとファシスト」がプーチン氏を挑発してウクライナ侵攻に踏み切らせたとの批判を展開。侵攻の正当化を意図したプーチン氏の言説を繰り返していた。