ウクライナ北東部ハルキウ州に攻撃、7人死亡 鉄道会社も被害
(CNN) ウクライナ北東部ハルキウ州に23日、ロシア軍のミサイル攻撃があり、7人が死亡した。
シネフボウ州知事によると、州都ハルキウ市にある印刷会社への攻撃で7人が死亡、16人が負傷した。攻撃現場をとらえた写真では、印刷会社の建物の一部が崩壊し、正面が吹き飛ばされている。その他の場所への攻撃では7人が負傷した。
攻撃を受けた印刷会社のホームページによると、同社はウクライナ国内で出版される書籍のおおよそ3分の1と、発行されている新聞の10%の印刷を手がけている。
また、国営ウクライナ鉄道も早朝に攻撃を受け、従業員6人が負傷したことを明らかにした。現場周辺を移動中だったCNNの取材班は線路の近くで、衝撃によりできた二つのクレーターと立ち上る煙を目撃した。
前線のウクライナ軍が弱体化していることに乗じて、ロシア軍はこの2週間でハルキウ州で前進している。同州の一部は、ロシアがウクライナへの侵攻を開始してから早い段階でロシアに占領され、その後解放されていた。
ゼレンスキー大統領はハルキウ市や近郊の町などへの「極めて残忍な攻撃」を非難し、ウクライナが防空兵器などを欠いていることにロシア軍はつけ込んでいると指摘した。
米国は今月初めに防空用の弾薬やその他の兵器をウクライナに送る4億ドル(約630億円)の軍事支援パッケージを承認した。だがウクライナの高官らは、これらの支援はロシア軍のさらなる前進を食い止めるには不十分だと警告していた。