大型店にロシア軍の攻撃、死者4人 ウクライナ北東部ハルキウ
(CNN) ウクライナ北東部ハルキウ州の州都ハルキウで25日、大型ホームセンターがロシア軍の攻撃を受け、当局者らによると少なくとも4人が死亡、33人が負傷した。
当局の発表によれば、さらに店舗の従業員11人が行方不明になっている。店内には当時、200人近い人がいたという。
ハルキウ州のシネフボウ知事は同日、国営テレビとのインタビューで「防空サイレンが鳴り、100人前後は建物の外へ避難することができたが、店内に残された人もいた」「専門機関が現場に出動し、負傷者は全員救護されている」と語った。「近くに軍事施設はひとつもない」とも強調した。
州検察の責任者によると、死者のうち2人は店の従業員だった。
ウクライナのゼレンスキー大統領はX(旧ツイッター)への投稿で、「残虐な攻撃」を非難した。
クリメンコ内相は、店内に相当量の可燃物があったため消火作業は難航し、火災は近くの倉庫にも広がる恐れがあると指摘。ロシア軍の砲撃が繰り返されるとの懸念も続いていると述べた。
ゼレンスキー大統領によれば、炎は1万平方メートルの建物を焼き尽くした/Valentyn Ogirenko/Reuters
同州では23日にも印刷会社などがロシア軍の攻撃を受け、7人が死亡していた。
ゼレンスキー氏は25日、「ウクライナに十分な防空システムと近代的な戦闘機があれば、ロシアはこのような攻撃ができなかったはずだ」と改めて強調し、世界各国に防空強化への支援を呼び掛けた。
一方、ロシア西部ベルゴロド州のグラトコフ知事は25日、同州の村にウクライナ軍の攻撃があり、少なくとも2人が死亡、8歳の男児を含む10人が負傷したと発表。民家1棟で火災が発生し、約20棟の建物と車両23台が被害を受けたと述べた。