南ア総選挙、始まる 30年続く与党に過半数割れの可能性
ヨハネスブルクの有権者らはCNNに対し、投票が開始された現地時間午前7時直後に投票所に向かったと話し、口々に国が別の方向に進むことへの期待を表明した。
ある有権者は「私たちは変化を見たい」と語る。「ここは豊かな国だが、人々は何も持っていない」「私たちには土地も財産もない。何も所有していなければ『自由』とは言えない」
20歳の有権者は、友人の中には「状況はまったく変わらないと思っている」ため投票したくないと思っている人もいるが、若者は「大きな問題」に直面していると訴える。
「失業率は異常だ」「仕事を見つけるのに大変な苦労をしており、友人のほとんどは失業中だ」
医療従事者の有権者は「若者は教育が成功の鍵だと断言され、大学に進学したが仕事が見つからず、薬物や飲酒、喫煙にはまってしまうことが多い」と話し、「私たちは光明を期待している」と語った。
今回の選挙は、30年前に白人による支配が終わって以来、実施された7回目の総選挙だ。独立選挙管理委員会(IEC)によると、過去最高の2779万人が有権者登録している。
IECによると、午前11時までに「大多数の」有権者がすでに投票を済ませている。投票所の前には開始を待つ有権者の列ができていたという。
IECの幹部は「これは、国民が政治的な選択を示そうとする熱意の証しだと考えている」と述べた。