ロシア、仏国籍の男性を拘束 「軍事情報収集の疑い」
(CNN) ロシア連邦捜査委員会(ICRF)は6日、同国の軍事活動に関する情報を収集した疑いでフランス国籍の1人を拘束したと発表した。
マクロン仏大統領は同日、モスクワで仏国籍の男性が拘束されたことを確認したが、この男性が仏政府のスパイだったとの情報は否定した。
発表によると、男性はスイスのNPO「人道対話センター」に所属。過去数年間にわたり、「外国の代理人」として登録しないまま、ロシア軍や軍事技術上の活動に関する情報を収集していた疑いがかけられている。
情報収集を目的にロシア訪問を繰り返し、モスクワ市内でロシア人と何度も会合を開いたとされる。
ICRFが公表したビデオには、男性がモスクワ市内のカフェで治安要員に拘束され、軍の車両に乗せられる場面が映っていた。
ICRFの当局者がロシア国営タス通信に語ったところによると、男性は2014年のウクライナ政変以降、同NPOでコンサルタントを務めていた。
ロシアが2年前にウクライナへの侵攻を開始してから、フランスとの関係は悪化している。
緊張が高まるなか、ロシアで22年に強化された「外国の代理人」法に基づき、欧米出身者が拘束されるケースも相次いでいる。