ロシアで拘束の米兵に禁錮3年9カ月 窃盗と殺害脅迫の罪
(CNN) ロシア極東ウラジオストクで先月逮捕された米兵が19日、窃盗と殺害脅迫の罪で禁錮3年9カ月の刑を言い渡された。ロシア国営RIAノーボスチ通信が伝えた。
米陸軍のゴードン・ブラック二等軍曹は先月、恋人とされる女性に会うためウラジオストクを訪れた際に逮捕された。韓国でこの女性と出会った後、4月にロシアを訪れ、女性から1万ルーブル(約1万8000円)を盗んだ疑いがあると報じられた。さらに、女性と口論になって暴行を加えた容疑もかけられた。
同通信によると、本人は女性を殺すと脅迫した罪を否定したが、窃盗の罪は一部認めた。
ロシア国営タス通信は担当弁護士の話として、ブラック氏が上訴するとの見通しを伝えた。
ブラック氏は17日の公判で、女性のバッグから金を抜き出して食事代とホテルの宿泊費を支払ったが、翌日125ドル(約2万円)を女性宛てに送金したと供述した。
自分が家賃を払っていたアパートの大家から契約終了後に返金される敷金1万ルーブルを、女性が受け取ることになっていたとも主張した。
女性は法廷で、ブラック氏からの補償がないため、まだ関係を修復する気持ちにはなれないと述べた。
米国とロシアの関係は最近、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり悪化している。ロシアでは現在、米国人数人が拘束下にあり、このうち米紙記者のエバン・ゲルシュコビッチ氏と元海兵隊員のポール・ウィラン氏については米国務省が「不当拘束」と認定した。