英マンチェスター空港で46便欠航、大規模な停電受け
(CNN) 英国で最大規模の利用者数を誇るマンチェスター空港は23日、声明で、イングランド北部で発生した「大規模な」停電により「相当数のフライト」が影響を受けていることを明らかにした。特にターミナル1と2からの相当数のフライトが遅延または欠航になる見込みだという。
SNSに投稿された映像には、空港のターミナルで長い列を作っている乗客らが遅延と情報提供の不足に不満を表している様子が映っている。
ある乗客は、何千人もの人々が外に立っていて、手荷物を受け取る列に並ぶよう指示されていたと話す。アナウンスは「待ってくれていることに感謝します」という内容を繰り返すのみで「何千人もの人々が6時間以上も冷たい床に座っていた」という。
4歳の娘を連れて午前1時25分に同空港に到着した別の乗客は入国審査の長い列に並んだ後、徒歩で40分かかる別のターミナルで荷物を受け取るように言われた。混雑の中、子どもをそこまで連れていくためのベビーカーや椅子、水も提供されなかったという。帰宅できたのは午前8時30分だった。
同空港はその後「電力は復旧した」と発表したが、改めて「多くのフライトが欠航する可能性がある」としている。
ターミナル1と2から出発する予定の乗客に対しては、「追って通知があるまで空港に来ず、航空会社に連絡する」ことを推奨。同空港のウェブサイトによると、23日に出発予定だった46便が欠航した。
ターミナル3から出発する乗客は通常通り空港に来てほしいとのことだが、最新の声明によると遅延する可能性がある。
空港ではすでに空港に到着している乗客の搭乗を進めているが、「停電の混乱により搭乗する便に荷物が積み込まれない可能性がある」という。
空港のマネジングディレクターは動画で謝罪し、翌日までに「通常業務」を再開すると約束している。