仏総選挙、決選投票控え与党や左派の候補者が撤退 右翼の過半数阻止へ

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フランス総選挙の投票所の様子=6月30日、フランス・バランス/Nicolas Guyonnet/Hans Lucas/AFP/Getty Images

フランス総選挙の投票所の様子=6月30日、フランス・バランス/Nicolas Guyonnet/Hans Lucas/AFP/Getty Images

(CNN) フランス国民議会(下院、定数577)選挙の決選投票を7日に控えるなか、マクロン大統領の与党連合や左派連合の候補者200人余りが選挙戦から撤退した。これは、第1回投票で躍進した右翼「国民連合(RN)」に過半数を獲得させないことを狙ったもの。

与党連合や左派連合は両者の違いを脇に置き、RNに過半数の289議席を獲得させないという共通の目標を念頭に置いている。現在の情勢では、RNは289議席の獲得も視野に入っている。

6月30日に行われた第1回投票では、得票率の首位はRN。2位が左派連合「新人民戦線(NFP)」で、与党連合は3位にとどまった。

RNを率いるルペン前党首とアリオ・ペルピニャン市長/Dimitar Dilkoff/AFP/Getty Images
RNを率いるルペン前党首とアリオ・ペルピニャン市長=2日、パリ/Dimitar Dilkoff/AFP/Getty Images

第1回投票で過半数を獲得した候補者がいなかった選挙区は300カ所余り。こうした選挙区はRNに有利な3者による決選投票を迎える。

中道と左派の候補者が戦略的に各自の選挙区から撤退したため、撤退の期限となった2日までに残ったのは100カ所未満となった。

専門家からは、こうした戦略によって、RNの候補者の一部の勝利を阻止できる可能性があるとの見方が出ている。同専門家によれば、RNによる過半数獲得の可能性もあったが、現在ではその可能性は低いという。

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